コラム 【5月号】
● 今月のテーマ 〜 日本の西洋音楽 〜
 日本の吹奏楽が発祥して150年あまりが経ちました。今回はその歴史を紐解いてみます。 時の薩摩藩主島津茂久が、来航した英国軍艦の軍楽隊の演奏に感銘し藩士30余名を横浜に派遣し、横浜居留地保護の為駐屯していた軍楽隊と交渉を成立させ、横浜本牧妙香寺境内に宿泊所兼練習所を得て、西洋音楽理論と楽器演奏法を学ぶ[薩摩バンド]が誕生。これが西洋音楽事始めとなりました。

 その10年後(明治12年)音楽取調掛(我が母校、現在の東京芸術大学音楽学部)が設置されました。我々が生まれた時から親しんでいた西洋音楽との歴史は、結構新しいのですね。当時は、楽器の入手もままならなかったでしょうから、苦労話は尽きない事でしょう。それに関するエビソードも機会が有ったらお知らせします。(sada)
リトミック豆辞典
皆さんよくご存知のメロディー♪かわいいオーガスティンにまつわるお話です。
17世紀後半、ウィーンではペストの大流行で10万人を超える犠牲者が…それを嘆く内容の歌が作られ♪かわいいオーガスティンとして広まりました。時のオーストリア大公レオポルト1世(神聖ローマ皇帝)は、グラーベン(Graben)に木製の三位一体像柱(Dreifaltigkeitssaeule)を建立し、その終息を願ったそうです。
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