コラム 【6月号】
● 今月のテーマ 〜 人との関わり 〜
 コロナの影響で3月よりほぼ“生”のレッスンが出来なくなりました。演奏会も講演会も勿論延期。オンラインレッスンやYouTube作成等、挑戦は続いていますが、やはり“生”に勝るものはありません。画面を通してでも、生徒の皆さんと繋がっていられる楽しさはありますが、息づかいやちょっとした表情の変化、表現の仕方etc.直に対面して肌で感じて、指導の仕方を瞬時に変えて、上手く的中した時の嬉しさや、子ども達の思いがけない反応等は、“生”でしか味わえないものです。

 つくづく、今迄当たり前に続けてきた人との関わりが、いかに大切な、自分にとっては何にも代え難い宝物であったかを、ひしひしと実感している今日この頃です。まだまだ落ち着いた元の暮らしには戻れそうもありません。巷では元の生活には、もう戻れないのでは…といった話も聞かれます。

 しかし、それでも子ども達は育っていきますし、成長していきます。我々大人は、その子ども達に希望を与えられる様に、日々を大切に、楽しく生きて行かねばなりません。無理せず、楽しく、前を向いて…  軽いウオーミングアップから始めようかな?(sada)
リトミック豆辞典
五線譜…今、私たちが使っている「楽譜」は十七世紀頃成立しました。五本の線の始めの部分に「音部記号」が書かれており、音の高さを表しています。一番よく目にされる事が多い、ト音記号はト音の位置を示すのに、Gの文字を使用しそれを記号化したものです。また、へ音記号はFの文字を記号化、もう一つあまりお馴染みではありませんが、ハ音記号と言ってCの文字を二つ繋げて、「ハ音」を表す記号があります。これは第1線2線3線4線5線に書かれます。(ドレミファソラシドは、日本語にするとハ二ホヘトイロハとなります。また、ドイツ語ではCDEFGAHCとなり記号化の元の文字となります)このような歴史を経て出来上がった「楽譜」は世界共通の言語で、どこの国の出版でも同じ音符で読むことができ、演奏することができます。
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