コラム 【12月号】
● 今月のテーマ 〜 リトミックについて 〜
  先月に引き続き今月も、私の考えている“リトミック”&“音楽教育”についてのお話をしたいと思います。“リトミック”は、幼児の音楽教育と思われがちですが、年齢に関係ない『感性の教育』です。音楽に限らず、絵画も文学も舞踊も…総て感性が大変重要な要素となります。それを気付かせ、育て、鍛えていく教育です。

 従って指導者は生徒の個性を大切に、柔軟に対処し“美”を意識して貰える様に指導していくのがポイントだと思っています。押しつけにならず、自発的に気が付いてくれるのがベストです。その為には、われわれの日々の勉強が重要になって参ります。仕事に追われ、なかなか時間が取れないのが悩みですが、出来るだけ、綺麗なものや音に気付く、ゆとりのある心を持ちたいものです。

 昨今の殺伐とした事件や社会状況の中、“音楽”は心を癒す手段として大変注目を集めているのも事実です。これからも、生徒1人1人にしっかりと向き合いながら、少しでも心の成長の手助けが出来る様に努力していきたいと思います。今後共ご理解、ご協力の程どうぞよろしくお願い致します。

 もうすぐ新しい年が始まります。皆様もどうぞ良い新年をお迎え下さいませ。

定成音楽教室主宰・定成淡紅子 講師一同
リトミック豆辞典
ハーモニーその2・・・和声の基礎となるのは、主要三和音といわれるものです。これは音階の主音、ハ長調で言えば「ド」を元の音(根音)として作られた和音「ドミソ」、属音「ソ」を根音とする「ソシレ」、下属音「ファ」を根音とする「ファラド」となります。この三和音を使えば、簡単な曲なら伴奏がつけられ、それを聞き分けることも調性感を身につけるのに役立ちます。
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