コラム 【11月号】
● 今月のテーマ 〜 リトミックについて 〜
 いつも当たり前に響いている“リトミック”と言う言葉。皆さん“リトミック”やアンサンブルのレッスンに通って来て下さっています。連載の「リトミック豆辞典」を読んで頂ければ奥深〜いお勉強なのだ、という事がお解り頂けるとは思いますが、私の考えている“リトミック”&“音楽教育”を2回に分けて書いてみようと思います。

 定成音楽教室のパンフレットに掲載されている様に、リトミック教育とは…『楽しい曲を聴いた時のウキウキした気持ち、悲しい曲を聴いた時のさみしい気持ち、このような感性を大切にしながら、音楽の基礎であるリズム感音感を身につけ、即時性や創造性を育む教育』です。

 そして、幼児の為の音楽教育の一方法ではありますが、幼児だけでなく、お腹の中の赤ちゃんからご年配の方迄、年齢関係なく音楽に乗って身体を動かしリズムを楽しむ、音楽を楽しむこと〜それがリトミックの基本と私は考えています。従って指導者はその『人』の個性を大切に、柔軟に対処し“音楽”を理解してもらえるよう努力を惜しまない!がポイントだと思っています。(sada)

 リトミックは、エミール・ジャック=ダルクローズ(スイスの音楽教育家、作曲家)が20世紀初頭に開発した音楽教育です。彼は音楽の先生でもあった訳ですが、学生の授業をしている時に、楽譜を読んで演奏する事は出来ても、音楽を感じたり表現する事は十分に出来ていない事に気付き、心を集中し自分の身体をコントロールして頭で考えた事を上手く演奏に移せないかと考えました。つまり右脳と左脳の連結を上手くできるように、心と身体を融合させる方法です。
リトミック豆辞典
ハーモニー(和声)・・・広い意味での和声は、2声以上の和音(音の重なり)の連結の仕方をいいます。また一方で十八・九世紀の調性音楽の和声だけに限定して言われることもあります。 1800年前後の、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの音楽にあっては、楽曲はほとんど長調または短調に限られ、ある主音を中心として安定する主調が1曲ごとに確立しています。したがってその曲やフレーズが必ず何調かに属しているという感覚があり、それを調性感といいます。
← 前月号へ 次月号へ →