父の生誕100周年記念コンサートをやらせて頂いた、長崎祈りの丘絵本美術館前館長・川端強氏が亡くなりました。せっかくご縁が出来たのに残念です。以下、氏の絵本にかける思いの文章を抜粋して掲載させて頂き、お悔やみしたいと思います。
音楽にもそっくり置き換えて言える事だと思います。(sada)
『絵本を読んであげるようになって、子どもが一層愛しく思えます。子どもと一緒に絵本を楽しんできて、これが私の子育て、と思えるようになりました。』
『文字が読めるから本が読める訳ではありません。むしろ、文字を読めない子の方が、ずっと絵本を”読む”(楽しむ)ことができます。絵本を読んでもらっている子どもの心のスクリーンには、絵本の絵に助けられて、様々なイメージが広がっています。目の前の一枚の絵は、既に固定したものではなく、子どもの心の中で、物語を進める様に動いています。つまり、実際には観ることが出来ない絵を心の中に見ているのです。』
『絵本を読んで育っている子ども達が、穏やかで、言動にも落ち着きがあるのは、彼らの心が”言葉の愛”に満たされているからです。』
『絵本は楽しむものです。心を満足させるものです。その事を忘れてはいけません。この楽しみはメ学ぶモということについても、結果として恵みをもたらしているのです。
(1)言葉の力 (2)相応力 (3)お話を集中して聴く力 (4)抽象的な思考力 (5)活字や本への親近感 (6)知的好奇心 優れた絵本や物語には、先人の子育ての知恵が語り込まれています。多くの人々の経験や知恵の盛り込まれた”絵本のある子育て”を提案したいと思います。』
こどもの本の童話館グループ代表 川端 |