コラム 【6月号】
● 今月のテーマ 〜 若葉の季節 〜
 目にもまぶしい新芽の季節がやって来ました!
青空に向かい高く幹を延ばした木々の枝には、可愛らしい沢山の若葉が付き、日に日に膨らんで行く様を見ていると、生命力の強さ、不思議さ、そして繰り返される四季の有り難さに、感謝せずにはいられません。子ども達もおなじです。ぐんぐん成長して行く過程に携われる我々の仕事は、本当に幸せだとしみじみ感じますし、責任も重大なのだと身が引き締まります。

 子どもの日にちなんだテーマを目にする事が多かった5月。人気絵本『もったいないばあさん』の作者、真珠まりこさんの新作についての記事を読みました。ご紹介しますね。

〜中略 同書にはこんな言葉もあります。
「うばい合いや殺し合いは、幸せな生活をこわすだけでなく、心におおきな傷をのこすものじゃ。戦争ほどもったいないことはない」シリーズに通底するのは、「自分さえ良ければと思わず、認め合う、分け合うこと」「命は大切であり、すべての命はつながりあっている」というメッセージです。「命を一番に考えれば、いま地球上で起きている問題は起きなかった。命こそが一番大切、これをどうやって伝えるか。それには愛されて育つ経験が大事だと思います。自分が大切な存在と分かれば、自分と同じように他の人の命も大事だとわかる。それがわからない場合どうすればいいのか、社会全体でどうフォローしていくか、考えなければと思います」

そう、我々大人の生き様が子どものお手本になるんですものね…(sada)
リトミック豆辞典
 ジャン・ジャック・ルソー(フランスの哲学者であり音楽家)は彼自身が音楽家であったので、年少の子ども達にとっての適切な音楽は「子どもの声を正確に、むらなく、よく響くようにし、耳を拍子や和声に対して敏感にすることが大切である」とした。そして子どもらしい歌つまり「子どもにとり表情豊かで、その年齢にとって面白味があり、子どもの考えと同じように純粋な歌」をつくるべきだ、と主張しました。そしてこの考え方が「ペスタロッチ(スイス)」「フレーベル(ドイツ)」などの音楽学者たちに受け継がれて、「モンテッソーリ」、「オルフ」、「コダーイ」、「ダルクローズ」などの音楽教育者へと続いていきます。
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