コラム 【9月号】
● 今月のテーマ 〜 感じる心 〜
 まだまだ残暑が続きますが、皆様はどんな夏休みをお過ごしになりましたか?私は、日頃読めなかった本を色々読んでみましたが、谷川俊太郎さんの『詩ってなんだろう』から一部分を紹介したいと思います。音楽の始まりはことば… リズムの根っこもことば… ですね。 (sada)

《ナバホ・よるのうた 金関寿夫訳》
 オホホホ ヘヘヘ ヘイヤ ヘイヤ オホホホ ヘヘヘ ヘイヤ ヘイヤ
 エオ ラド エオ ラド エオ ラド ナセ ホワニ ホウ オウオウ オーエ
 ホワニ ホワニ ホウ ヘイエイエイエ イエイヤヤーヒー

*音だけで意味のないうたや詩がある。でも意味がなくとも、声には人の心を動かす力がある。文字には音がある。詩には声がある。

《かきくけこのかたいこと  まどみちお》
 カキクケコ カキクケコ かきくけこの かたいこと かちかち こちこち かめません
 サシスセソ サシスセソ さしすせそは すずしそう さやさや そよそよ かぜのよう
 マミムメモ マミムメモ まみむめもは ねばっこい もっちりむっちり やわらかい 
  ぶよぶよぶゆぶゆつぶれそう

《なんでもないよ  糸井重里》
 おとうさんっ なんだい おとうさんっ なあに おとうさんっ なにかよう おとうさんっ だからなあに
 なんでもないよ ただ よんだだけ
 おとうさんっ はい おとうさんっ はいよ おとうさんっ はいはい おとうさんっ はいっ 
 なんでもないよ ただよんだだけ アハハハハ アハハハハ

*何でも無い事も、面白い。何でも無い事も、詩になる。でも、何でも無い事を見つけるには、注意深い心が、いる。(*印は谷川さんの文章です)
リトミック豆辞典
歌うこと・・・「子どもは、自分に歌いかけられたり、話しかけられたりするなかで、歌ったり話をする事ができるようになっていく。歌う事や話す事の始まりは、子どもがどれだけ周りの人々や自分自身と関係を作っていくかにかかっている。」年齢にそった歌う行為の特徴が研究されている。

12-18ヶ月・・・声を色々発しての遊び、ひびきの探求
19ヶ月・・・声を色々発する中に、メロディーを伴ったものやリズムが感じられるパターンが、表れてくる。
19-24ヶ月・・・歌いながらの自由な探求、自分で即興で歌う。
2才・・・自発的に歌っている中で知っている歌の一部を歌う。
2才半−3才・・・歌全体は正しく歌えないが歌の模倣をする。
4才・・・歌全体を正しく歌えるようになる。
5才以上・・・殆どの歌を安定して歌える。

各年令による、歌い方の違いを理解して、楽しんで行けるとよいですね。(oka)
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