コラム 【3月号】
● 今月のテーマ 〜 数字で表せない幸せ感 〜
 新聞のコラムで見つけた内村 節氏(哲学者)の文章の抜粋です。全くその通り!ですね。
考えてみれば、人間の幸せや充実感といったものは、総て数字ではあらわせないものだ。数字は相対的なものだが、幸せや充実感は、それぞれの人々にとって絶対的なものだからである。だから高尚なものはすべて数字では表せない。美は数字ではないし、音楽や文学から得た感動も数字ではない。とすると成熟した社会とは、数字を追いかける社会から、数字では表せないものを大事にする社会への転換によって、生まれるのではないだろうか。幸せ感や生の充実感の高い社会が、成熟した社会のはずだからである。

 今年は、数字では表せないものを大事にする社会をつくりたいものだ。どんな結び合いが幸せをつくっていくのか。それは広い意味でのコミュニティーの課題である。家族や友人や仲間たちや働く仲間や自然を含めた地域のコミュニティー。そういうものが人々に幸せをもたらすとするなら、結び合いやコミュニティーを大事にする社会を、私達はつくっていかなければならないだろう。(sada)
リトミック豆辞典
赤ちゃんが音楽をすきなわけ…赤ちゃんにとって歌いやすく動きやすい曲は、歌詞がシンプルで発声しやすく、自分が歌ったり、動いたりするリズムに近い事、が大切です。また、親や周囲の大人もMotherese( 対乳児発話=Infant Directed Speech)と同様に「赤ちゃん向け歌いかけ」(対乳児歌唱=Infant Directed Singing)のスタイルをとっています。その事により、赤ちゃんが音楽や歌いかけが持っているコンテンツを聴取する力とともに、赤ちゃん自身が表出する力を拡げる最適な方法を示していると言える。(同志社大学赤ちゃん学研究センター 志村洋子 氏による)
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