コラム 【11月号】
● 今月のテーマ 〜 伝えるということ 〜
 先月、長崎の伝統的なお祭り『おくんち』を見に行きました。友人2家族(合計5名)があの有名な“龍踊り”に参加するという事で、私の中では、去年から気持ちが盛り上がっていたお祭りです。我々観光客は呑気なもので、ただただ見物して楽しめば良い訳ですが、当事者としては、神社へ奉納する伝統的なお祭りという事で、あれこれとしきたりがあり、龍踊りのおけいこの始まる前から、お祓いをしたり、挨拶回りをしたり…神聖な儀式を経て、おけいこに入るのです。代々続いた龍使いの家の方の指導のもと、子龍も大人の龍も6月1日の小屋入りから準備スタートです。子どもも大人も夏休み返上で伝統のおまつりを伝承すべくお稽古に心血を注ぎます。

『親の背中を見て子は育つ』とよくいいます。“伝承”といえばおまつりに限らず、親から子へ、大人から子どもへ伝え引き継いでいく事。日々の暮らしの中で、親が生業とする仕事の厳しさ、父の姿、それを支える母の姿、生き様を、子どもにきちんと伝えていく事が、我々大人の責任ではないでしょうか…

 “伝承”という言葉が胸に響いた「おくんち」でした。(sada)
リトミック豆辞典
リトミックはピアノがないとできないの?…リトミックは音楽の基礎教育ですので、いろいろな楽器で行う事ができます。自分の得意な楽器で、色々な楽曲を演奏したり、即興演奏により、豊かな音楽を作りながら、指導していきます。ギターや打楽器、また、歌を歌いながら、指導している先生もいます。そして、精神力、集中力、反応力、反射力、積極性、直感力、記憶力を高めながら、人間育成の教育、すなわち人間教育をめざします。
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