コラム 【9月号】
● 今月のテーマ 〜 夏の宿題 〜
 夏はお休みを長く頂くので、毎年その年の『私の夏休み中の宿題』を用意します。 今年の成果やいかに… 皆様はいかがお過ごしになりましたか?

 その1は、恒例のお裁縫。
箪笥に埋もれている生地を引っ張り出し、デザインをあれこれ考えて、型紙も作らずに、自分の体に合った大きさで裁断。縫い方も自己流で、頭を悩ませつつ、洋服に仕立て上げます。今年は、母の手つかずの反物、“南部古代型染め”の立派な生地を、思い切って切りきざみ(!?)チュニックとスカートに仕上げました。なんせ、基礎も何も無く全くの知識の無いところから縫い始めるので、めちゃくちゃ〜 でも、試行錯誤するところがたまらなく楽しいのです。

 その2は“パチカ”の練習。秋のコンサートにゲストとして来て下さる方が打楽器奏者なのですが、パチカの名手でもあり、少しは私も出来る様になりたい!と一念発起して、今夏の宿題にしたは良いが、これがなかなか難しい… ピンポン玉くらいの大きさの球2個を左右に分けて紐で繋ぎ、それを指にはさんで、腕を手前、前方とシャカシャカ動かし、その遠心力で球同士を当てて、音を出す。他に球同士を直接当てたり、球を指ではさんでシャカシャカ音を出す奏法があります。 以上の3つの奏法を組み合わせて、楽しいリズムを生み出します。更に上級は左右両手にパチカを持ち複雑なリズムを奏します。

 見た目もカッコ良いし手軽な楽器なので、子ども達が喜ぶこと間違い無し!なのですが、秋に間に合うかどうか… 奮闘継続中です。(sada)
リトミック豆辞典
歌舞伎とリトミックって何か関係があるのですか?…意外にも、リトミックが初めに導入されたのは舞踊・演劇界でした。19世紀末にヨーロッパに興隆した革新運動を視察した歌舞伎の市川左団次は、1906年ロンドンの俳優学校で聴講生として3週間学び、そこでダルクローズのレッスンを受けました。その土台になっている精神に共鳴し、歌舞伎界に取り入れ、身体表現や表情、俳優養成の基礎練習に役立てています。
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