コラム 【3月号】
● 今月のテーマ 〜 ありがとうございました 〜
 いよいよ2014年度レッスンの最後の月となりました。

幼児期〜少年・少女期における子ども達の1年間の成長ぶりの目覚ましさ!吸収力の素晴らしさ!は、毎年の事ながら目を見張るものがあります。羨ましいかぎりです。音楽の成果は数値による評価が当てはまらないので、目に見えるものではありません。そこが我々講師陣の悩めるところですが、なが〜い目で見て、子ども達の成長の肥やしとして役立ってくれる事を願いつつ、毎日頑張っております。勿論我々にとっても、レッスン時に子ども達と生じる諸々の事柄のキャッチボールが毎日の勉強です。

 ふと、大人として上から目線で向き合ってしまうと、大きなしっぺ返しがきます。子どもの純粋な目線で見る事を反対に教わる事となってしまいます。常に対等を心がけて向き合っていかなければ…と反省します。無難な線でこうじゃないの?といった妥協は許されません。『なぜ?』といった質問がかえってきます。そしてそれに対する我々の答えは『そうだね〜ごもっとも』といった案配です。色々考えさせられ又教えられているのは,我々大人の方かもしれませんね。 その『心』を教わる事がとっても大切な事でもあり、宝でもあると感謝するこのごろです。

 一年間、皆様本当に有り難うございました。また新年度も一緒にレッスンしましょうね!
定成淡紅子 定成音楽教室講師一同
リトミック豆辞典
 ジャック=ダルクローズは著書の中で「身体のリズムに対する意識」を養うことや、感覚と筋肉そして心の間のコミュニケーションを強化することの必要性をたびたび強調しています。もし子どもたちが自分自身の自然なリズムを意識することができるようになり、内的に音楽を聴いたり感じ取ったりすることができるようになれば、彼らは自分自身の音楽的感覚や理解を高めることについて大きな進歩を遂げるだろうと考えていました。 「私は身体それ自体が音と考えの媒介としての役割を果たすような音楽教育システム、そのうち私たちの感覚を支配する媒介となるようなものの登場を楽しみに待つ・・」
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