左脳を刺激して、小さい子どもにムチを打つ様に論理的に何かを教え込むことは難しい。でも、感覚的に、子どもたちの右脳に刺激を与え続ければ、その子のなかに大切な何かがどんどん吸い込まれていくのではないか。
結局、子どもが小さいときには、心を育てようと考えることが大事なんだと思う。子どもを育てるのに、言葉なしではなかなか通じない。そこで言葉を使うわけだが、言葉を使う事によって、脳が刺激される。たくさんの刺激によって、脳のニューロン(神経細胞)とニューロンの間を数兆個のシナプスが結んでいく。
そしてまた、愛してあげること、肉体的にぎゅっと抱っこしながら触れ合うことによって、子どもの脳のシナプスが増え、神経回路がどんどん広がっていく。これが将来、勉強していくときの下地づくりとなる。単なる「知育」ではない。豊かな知性と感性を持つ大人になる土台をつくるため、心に血を通わせているのである。愛してあげて、話しかけてあげて、言葉や数字を使ってこどもたちの脳を上手に刺激してあげることが、その子の知能を高めていくことにつながる。生きる力を育てることになる。
『がまんしなくていい』鎌田實 著 より
全く同感!そして音楽や絵画等の“美しい”ものに触れさせてあげるのも大切ですね。(sada) |