寒い冬は家にいる時間が増えます。その分色々な事をゆっくり考える時間も増えます。
先日朝日新聞で読んだ記事を短くまとめてお伝えします。
“音楽にできること” 〜互いに譲らぬものに対して、芸術の力はどこまで及ぶのか〜 ダニエル・バレンボイムさんに聞く。(ロシア系ユダヤ人。イスラエルに移住し、指揮者、ピアニストとして世界各地に足場を築く。故郷は音楽のみと語るコスモポリタンは、音楽を通じ、世界に何を語りかけるのか)
『私は今、ほかのどの一般教育よりも音楽教育が大切だと考えています。私たちはバッハやモーツアルトら、大作曲家の響きに自然の真理を見いだし、その構造に複雑な世界を理解します。音は消えても音楽は聴く人の主観に深く刻印され、その人間の精神の根幹を形作るのです』『〜大切なのは音楽を通して社会を、他者を知る事。それを子ども達に教える事。芸術は、人間が社会で生きてゆくための知恵の集積です。社会の一部にならねば芸術は生き続けていく事ができない。そして、芸術が生き残らなければいけないということは、私が言うまでもありません』『〜真にグローバルな世界とは、あらゆる人が他者の文化に関心を持っている世界のこと。人間の感情で最も大切なものは好奇心であり、好奇心こそが立場の異なる人との出会いのきっかけになるのです』 (sada) |