コラム 【10月号】
● 今月のテーマ 〜 七つ目の絵の具 〜
五月の風が、大地を雪と黒土でまだら模様にした。
五歳の子どもは、蝋石で地球に線を描いた。
どこまでも長く、どこまでも大きく、世界は広い。

子どもは六歳になって、六色のクレヨンをもらった。
靴の赤、空の青、つめ草の緑、たんぽぽの黄、それに白と黒。
一色足りないような気がしたが、それが何色なのかはわからない。

絵描きは、二十四色のパステルや、それ以上の数の絵の具で自由に、
無限に色が創れると信じた。宇宙は自分のキャンバスに自在に創れると。

子どもがほしかった七つめのいろは
透明なこころのいろでした


                       『七めの絵の具』《いせ ひでこ著 平凡社》より


*先月の『間』を考える第2弾として、行間を感じ取って頂けたら… (sada)
リトミック豆辞典
 私たちの身体における感覚機能は、周囲の環境から情報をうけとります。五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触角)で感じ取られた感覚は、情報として脳に伝えられます。加えて、私たちは身体の姿勢や動きについて、内部から発する情報を伝える感覚機能を持っています。これは固有受容機能で、筋肉や感覚のための特別な受容器です。
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