コラム 【9月号】
● 今月のテーマ 〜たいこのおはなし〜
 レッスンで毎回叩いているたいこ。一口にたいこと言っても沢山の種類のたいこがあります。ちょっとご紹介してみましょうか…

 ティンパニー・バスドラム・タム・スネアドラム・ハンドドラム・ボンゴ・コンガ・ティンバレス・パンデイロ・タンボリン・スルド・トバーノ・カホン・タブラ・マトカ・トーキングドラム…皆さんは、いくつ位ご存知でしたか?

ちなみに、お教室でよく使われているのは、フロアータムと言います。ドラムセットに入っているバスドラムの次に低い音のドラムです。 たいこは、年齢に関わらず、皆大好きな楽器です。なぜ?きっと誰でも音が出せて、しかも叩く人によって異なった音が出て、表情も変わる。そして、上手下手関係無く、自分の気持ちを飾り気無く表現出来るからかもしれませんね。

 ドラムの起源とも言えるトーキングドラム(お話しをする太鼓)をご紹介しましょう。この太鼓はアフリカの太鼓ですが、文字通りお話しを伝達するために使われて来たものです。地域によって形も異なりますが、遠い村へお葬式や結婚式等の大切な事柄の伝達手段として、又王様の系譜語りをする道具として使われ来ました。現在でも文字を持たない種族では、貴重な伝達手段として使われているそうです。

 パソコン等機械に頼りがちな昨今、自然界の音に耳を傾け、人の息遣いを感知し、お互いの顔を見合って感情表現を察知する。なんでもない事のようですが、日常の生活の中では、欠落している部分でもあります。トーキングドラムのように、[ポン!]という音を叩き分け、色々な感情を聞き分け合って暮らせたら、なんて平和なことでしょうね〜 たいこと言わず、家にある“打楽器”でおしゃべりを楽しむ一日があっても楽しいかもしれませんね!〈sada〉
リトミック豆辞典
運動での緊張と弛緩… 時間、強弱、空間のいろいろな変化に対する適応性は、運動の緊張と弛緩の体得により生まれます。身体の緊張、弛緩運動を、時間、強弱、空間のいろいろな変化に適合させるリズム運動を行うことにより、それらに対する直感力を持つことができます。たとえば、氷のかたまりになり緊張し、それが溶けて行く途中で、指先、腕、頭、上体、脚の力を抜いていき、弛緩します。
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