コラム 【9月号】
● 今月のテーマ 〜 心とは? 〜
 前号に引き続き今回は[心]について考えたいと思います。

  心ある〜 心ない〜 心温まる〜 寒々しい心 etc. そして平常心、親心、慢心、無心、心配、中心。心のつく熟語は沢山あります。心臓にも心が使われているように、生きる為には無くてはならないもの、それが働かないと人間として生きていけないものが[心]だと私は思います。

 近頃、この[心]が大事に扱われていない気がしてなりません。震災後は、確か皆が[心]を一つにして、災い転じて福となる様頑張ろうと励まし合っていこうと思っていたのではなかったでしょうか。今や、企業が生き残る為の経済成長が何より大事。結果を出さねば会社はつぶれる。世の中は成り立たない… そんな言葉が飛び交い、今まで叫ばれていた絆の大切さ、人と人との結びつきの大切さ等は隅の方へ押しやられてしまっている有様です。何とも寒々しい心、何とも情けない心寂しい事です。

  そんな環境には関係なく、我が道を行くとばかりに[心]にこだわり暮らして行こうではありませんか?目の前の小さな憂鬱などは、なるべく見ない聞かない。そして心機一転!やさしい心、余裕のある心で子ども達に接したいと切に思います。近付いて来る実りの秋に感謝しつつ、今年後半を自分の[心]に忠実に過ごしていきたいと思っています。(sada)
リトミック豆辞典
ラジオ放送されたジャック=ダルクローズの談話… わたしが推奨する教育とは、一言でいえば、精神と身体、意志と力、思考とその現実的実践の間に直接的なコミュニケーションをつくりあげ、物理的、霊的総体としてのわれわれの異なった部位の間に生きた、強烈な流れを生み出すことです。
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