コラム 【3月号】
● 今月のテーマ 〜 100号記念! 〜

 2003年4月にスタートしたこの“こんにちは”ですが、気がつけば今月で100号となりました。創刊より9年! 毎月の原稿の〆切に追われながら、何とか続けてこられましたのも、愛読者(?)皆様のお陰と感謝しております。 コラムで折に触れて書いてきたのは、音楽に対する感性や、演奏に臨む姿勢。“もの”へのこだわりでした。何気なく見過ごしてしまいそうな日常の発見を、これからも大切にしていきたいと思っています。

 私事で恐縮ですが「百」といえば、今年は、私の父の生誕百年に当たり、故郷長崎では、秋に記念の展示会が開催されます。 今まで、あまり父に関する話は皆様にしていませんでしたが、父は、漫画家の清水崑です(黄桜のTVコマーシャルの初代かっぱ と言えば、思い出して頂ける方もいらっしゃるのでは?)

 私を個人として評価して貰いたかったので、小さい頃から中年になるまで、かなり有名だった父の名前を、何となく避ける様に過ごして来ておりましたが、冷静に父の作品と向き合える様になってからは、私のテキストの表紙に使わせてもらう等、父の絵を多くの方に忘れないで欲しいという思いが強くなっています。

 そして、今、とても有り難く思っている事は、父は自宅で仕事をしていたので、その仕事ぶりを身近に感じて育った事です。仕事へのこだわり、厳しさ、自己を高める研究心etc.

 私も、少しでも近づけるようにこれからも頑張りたいと思います。  (sada)

リトミック豆辞典
 リトミックは音楽教育のメソードというだけでなく、意識を高める過程です。この意識は、骨格、筋肉及び神経により成り立つ私たちの身体内にあります。ダルクローズは身体が感覚の源を焚きつけ、表現に富んだ衝動を突き動かす媒体であることに気がつきました。さらに、身体は物理的な世界から想像と精神の世界への入り口となります。人と理解し合うためにも、私たちの健康状態は健全な社会のためにたいへん価値のあるものです。
← 前月号へ 次月号へ →