コラム 【2月号】
● 今月のテーマ 〜ぞうさん〜

♪ぞうさんぞうさん おはながながいのね そうよ かあさんも ながいのよ
ぞうさんぞうさん だれがすきなの あのね かあさんが すきなのよ

 去年、100歳を迎えられた詩人のまど・みちおさん。だれでも口ずさむことのできる童謡♪ぞうさんの作詞であまりにも有名ですね。そのまどさんについての記事が目に留まりました。ご紹介しましょう。〈朝日新聞夕刊より 文・渡部薫〉

 「ぞうさん」は1951年に詞が作られ、翌年に団伊玖磨の作曲で歌が発表された。ゾウの鼻が、ゆらりゆらりと揺れる様子が表現されたリズムで、親子のゾウのほほえましい姿が

目に浮かぶ。解釈は様々だが、まどさんに直接会って、聞いてみた。

 「詩は読む人が受け取りたいように読んでくれればうれしいです」。まどさんは、ささやくように話す。ただ、内容については、子像はからかわれても落ち込んだり腹を立てたりせず、「大好きなお母さんと一緒の長い鼻が大好き」と誇りを持って返答しているという理解でいいという。「ゾウは、世界にひとつっきりのゾウとして生かされていることを、すばらしいと思っているのです」

 アリから宇宙の果てまで、まどさんの書く詩の題材は縦横。だが通底するのは「小さきもの」の視点からとらえた世界だ。「何かにつけて小さきものを、とことんながめてはおれないのです」〜(彼の生い立ちと故郷の情景に由来しているようです。続きは3月号で、私の大好きな詩と共にご紹介したいと思います。〈sada〉

リトミック豆辞典
 精神的集中力を高めることにより、反応力ができます。そして、集中力や反応力を持つ事により、すべての行動に反射性を持つ事ができ、自然に抵抗なく、物事を処理できる能力をもち、精神的に解放されると、思われます。その結果、創造的、想像的な心が伸びてくるでしょう。ここに、リトミック教育は、人間として持つべき身体と精神の機能を発達させる、人間教育といえるでしょう。
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