コラム 【5月号】
● 今月のテーマ 〜40周年に思うこと〜
 生徒達との関わり、御家族との関わりが楽しくて、気が付いてみれば音楽教室をはじめて40年が経っていました!ここまでこれましたのも、御家族の御理解と講師達の協力のお陰と深く感謝しています。

 私が“リトミック”に出会ったのは音大を卒業してからですが、その魅力に取り憑かれたのも、“リズム”を感じる事をとても大切に考えているところだったのかもしれません。お教室運営と打楽器演奏と教材執筆の3本柱で、ただただ仕事が楽しくて、がむしゃらに進んで来た気がします。

 お陰様で、当教室のモットー[音楽を一生の友として…]は、嬉しい事に、お子様方が中学へ入ってから、ブラスや音楽部やバンド等への参加で確実に実践されています。小さい頃から年輪を重ねた音楽体験は、目に見えない財産として、心や体にしみ込ん で人格として育っていくものと、常々思っています。この年輪はいくらお金を使っても手に入れられるものではありません。

 「子どもの頃から続けているものが有って羨ましい。自分に自信の持てるものが有るって良いですね〜」とよく言われますが、それは一朝一夕に手に入れたものでは決してありません。辛い時もくじけそうになった時もありました。でも、息子達の協力と、なによりも好きだった事が続けられた大きな要素だったと思います。

 当教室は40周年ですが、講師陣も知り合ってから早30年近くから15年まで、皆おつき合いのなが〜い気心の知れた先生達ばかりです。そんなところが“アットホーム”な雰囲気の元になっているのでしょうね。卒業生が自分のお子さんを連れてレッスンに来てくれるケースが増えてきました。『あの時は、たのしかった〜!』と言って。我々にとって、何よりも嬉しい言葉です。

 これからもこの言葉を励みに、講師達に支えられ(?)更に、楽しい音楽教室を目指して、頑張っていきたいと思っています。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

定成淡紅子
リトミック豆辞典
 リトミックのレッスンの中でも、集中力を高めることは、とても大切なことです。そのために、即時反応をよく使います。歩行している途中に、いろいろな音が不定期に入ってきて、それに反応することにより、音楽に集中することを覚えます。この即興的な反応行動のためには、それに対するはっきりとした意識を持つことが必要で、しかもすぐに正確に反応するためには、無意識(潜在意識)にもその行動がとれなくてはなりません。そういう感覚機能が育って、リズムの流れにのれるようになります。
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