コラム 【2月号】
● 今月のテーマ 〜ことばの持つ優しさ〜
 新年号に引き続きことばを考えてみました。行間の感じ方、韻の受け止め方、内容の温もり… 読む人それぞれの感性が豊かになりますね。マザーグースよりお馴染みの歌を2つご紹介します。

♪小さな星よ キラキラキラ
 小さな星よ キラキラキラ あなたはいったい何かしら
 あんなに高い空にいて ダイヤのように輝いて
 まぶしい太陽ないところ 明かりがまったく消えたころ
 小さな光が闇を縫う キラキラキラと一晩中
 夜道を急ぐ旅の人 感謝をするでしょう きっと
 だって光がなかったら 必ず道に迷うから
 目をつぶらない小さな星 見ていてくれるカーテンごし
 藍色の空のまん中で 朝 太陽がのぼるまで
 闇の中でも旅人に 小さな光あげるのに
 だけどあなたは何かしら 小さな星よ キラキラキラ

♪メリーと子羊
 メリーはもってた羊の子 毛皮は白くてまるで雪
 メリーのあとをここあそこ ついてゆくのがとても好き
 羊はついてく学校に だけど規則でそれはだめ
 生徒はさわぐ嬉しそうに 学校にきた羊のため
 先生は羊を追いだした だけど羊はすぐそばで
 しんぼう強く待っていた その日の授業が終わるまで
 「どうして羊はメリーが好きなの?」 生徒が大声でたずねたら
 先生はやさしく答えたの 「メリーが羊を好き だから」
(オフ・オフ・マザーグース 筑摩書房 和田誠訳より〉

紙面の関係で、原文を掲載できないのが残念です。機会があったら読んでみて下さい ね。

定成淡紅子
リトミック豆辞典
 リトミックでは、一人一人の違いをとても大切にします。歩く時の歩幅、テンポ、歌うときの声、音楽を聴いたときの様子、楽器を使う時の動作など、その、こどもならではの良いところを見つけて、音楽的な表現につなげていきます。いろいろな表現から、いろいろな音楽が生まれてきます。
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