教育の原点はコトバ磨き。だから幼児期のわらべうたー というまえがきではじまるわらべうたが子供を救うという本を読みました。この1年、色々な子どもたちと接して、考えてさせられていた事がまとめられれている気がして、ほんの短い文章ではありますがご紹介します。
〜つまり、私たちは、まず「ヒト」として産まれ、十歳で「人間」としてスタートする、といってもよいでしょう。そのためには、幼少年期のに与えられる刺激は五感いっぱいのバランスのとれたものでなければなりません。なのに、偏差値神話が先行して、この子をエリートコースに、といった親の願いから、子どもたちに課せられる情報はもっぱら視聴覚情報だけ、とりわけ視覚に偏っていることはご存知の通りです。私たちは人間だ、と威張る前に、このかけがえのない地球という惑星に住む生きものという思いが大切です。ですから、早々に知識の詰め込みで頭でっかちになる前に、生きものとしての存在に必要な感性をもつことが必要なのではないでしょうか。視聴覚もさる事ながら、嗅いだり、味わったりの嗅覚、味覚、それに、畳一帖敷の広さもある皮膚の感覚〈冷・温/触・痛〉です。いまの子どもたちは、小さいときからの知識の詰め込みで、こんな動物性感覚を切り捨てられて育ってきているのではないでしょうか。こういう動物的感性こそが、「知」の土台になることを忘れています。己の痛みを知ってこそ他人の痛みも分かるのです。この動物的感性は小さいときからの遊びの中から身につくのです。
ゆとりをもって、じっくりと「人」創りを考えたいと思う年末でした…
皆様、どうぞ良い新年をお迎えくださいませ。〈sada〉 |